グランジャポンスタッフがスペインにまつわるあれこれをお伝えするコラムコーナー。
テ・コンミエルを飲みながらのリラックスタイムのお供にいかがでしょう?

MasaのSpain is different Vol.3

 

【ベルメスの顔 (Las Caras de Belmez)】

 

先日、スペインの親友と話していた時、日本で流行っているおもちゃに関して聞かれ、
昨年の暮れから「妖怪ウォッチ」が日本で流行り始めたことについて話題が盛り上がった。

「妖怪ウォッチ」
仮にスペインに進出した場合、「妖怪」は日本の文化に根付いた架空の存在ということから、
どのように受け入れられるか少し楽しみである。
今でもファンが大勢いる「ポケモン」との違いがあまり理解できないような気もする。
そして、スペインにも「怪談」「妖怪」に当たるものはないかと考え、探したところあまりヒットはしなかった。
スペイン人の大多数がカトリック教徒であり、元からあまり「幽霊」というものを信じないからだ。

そんなスペインでも、スペイン全土でニュースになるほどの怪奇現象による事件が起こったことがある。
「Las caras de Belmez (ベルメスの顔)」。この一連の事件はそう呼ばれています。

1971年8月23日。
スペイン・アンダルシーア州・ハエン県、ベルメス・デ・ラ・モラレーダ民家・レアル通り5番地、
自宅にいたマリア・ゴメス夫人は、キッチンで料理をしている時、コンクリートの床に顔のような染みを発見した。
家族・近所の人たちと相談した結果、すぐに破壊して新しい床に替えられが、数日後に同じ顔が同じ場所に浮かび上がった。

 

浮かび上がった顔、「La Pava (ラ・パバ)」

 

「偶然に顔のような染みが出たのでは?」ということで破壊せず、放置していたら、キッチンだけではなく、廊下そしてダイニング、
いたるところに様々な顔が浮かび上がってきた。また、ただ浮かび上がるのではなく、消えたり、
表情が変わったりしていったとのこと。噂が広まると市長は破壊を禁じ、事件は大きく報道され、多くの観光客が集まるようになった。

 

アンダルシア州の「イデアル新聞」記事


本当に怪奇現象なのか、科学的な説明はあるのか、数週間スペインでは霊能力者・科学者の討論が絶えなかった。
知名度を上げ観光客を集めるため、意図的な細工ではなかったのかと役員まで疑われる中、
メディアは20世紀最大の怪奇事件として取り上げ初め、いろんな面で大騒ぎになった。
次第に時間だけが経ち、今でも未解決のまま。現在は観光名所化され、それぞれの顔に名前までついた・・・